ワーキングメモリー合同会社について
これまで
2003年創業。脳科学(前頭連合野、認知機能、脳イメージング分野)における研究・開発を開始。
2005年より、法人むけに脳科学に基づく商品開発コンサルティングを開始。研究成果に基づいた未就学児むけのワーキングメモリートレーニングの提供を開始。
2007年より、ワーキングメモリートレーニングの提供をコグメド社と提携して開始。(日経産業新聞2007年10月9日(リンク))
2008年 コグメドの日本支社として、コグメド・ジャパンとなる。
2022年 ワーキングメモリー合同会社となる。
コグメド・チーム
コグメドのコーチは臨床心理士、臨床心理の前期博士課程修了者、あるいは成人のトレーニングのためには産業カウンセラーの資格取得者で、コグメドのコーチングメソッドを習得してコグメド認定コーチの資格を併せもったプロフェッショナルです。
個人情報について
ワーキングメモリーは、個人情報に関する法律および、個人情報保護に関する法令・ガイドラインを遵守します。 また、個人情報保護のために必要な社内規定を定め、遵守するとともに、継続的改善を行ってまいります。 具体的には、トレーニングお申込み時に必要な個人情報と、コーチング情報を完全分離し、コーチはトレーニングに必要な情報(呼びかけるためのお名前、年齢、性別など)だけにアクセスしてコーチングを行います。また、トレーニング管理システム内のトレーニング情報はトレーニングIDのみで管理され、個人情報は一切保存されないため、安全です。
日本にワーキングメモリトレーニングが始まるまで
2007年(平成19年)夏よりコグメドワーキングメモリトレーニングを日本などで(海外在住の日本語を使われる方にも)提供しています。臨床心理士の方々と一緒にワーキングメモリトレーニングを直接ご家庭に提供するとともに、学校、医院(小児科)、学習支援教室などでワーキングメモリトレーニングを提供いただけるようにコグメドのライセンスを提供しています。
その4年前、脳科学の知見を活かして、その人の可能性を伸ばすための事業の開始
2003年頃より脳科学に基づいたサービスの提供を志して北海道大学の澤口俊之教授にアドバイスをいただきながら、日立の赤外線トポグラフィー(脳の血流を測定する装置)を貸していただき幼稚園に運び込み、保護者様に合意書をいただきながら未就学児がワーキングメモリや反応抑制などのタスクを行うときの脳の血流変化を測定し、未就学児の認知タスクと脳の活動について共同研究を行い、論文発表され、これをもとに科学技術振興機構からの研究費が同教授の研究室に認められるなど、当時として先端的といえる研究を実現することができました。
コグメドの日本への導入
この研究のなかで参考としていたのが、カロリンスカ大学のトーケル・クリングバーグ教授による研究であったことから、同教授が大学発ベンチャーとして設立したコグメド社について知り、同社社長ジョナス・ジェンディと弊社代表平野剛との交流が2005年から始まりました。2006年にストックホルムを訪問し、コグメドの役員会と初めて会合し、その後コグメド社会長ロルフ・ハーレンクロイツの何回かの訪日を経て、コグメドの日本導入が決まりました。同会長とえじそんくらぶの高山代表とも会っていただきました。日本で最初のコグメド認定コーチとなるべく、えじそんくらぶに紹介いただいた臨床心理士の方々や弊社所属の臨床心理士に、米国から来日したスウェーデン人の教官からコーチングメソッドについて研修うけていただき、皆様のご助力により、2007年夏に公的な補助金による約120名を対象としたワーキングメモリトレーニングの効果の評価試験として、日本への提供が実現できました。米国におけるコグメドワーキングメモリトレーニング開始の2006年の翌年でした。
翌年にトーケルクリングバーグ教授が北海道大学で開催される日本心理学会にパネルディスカッションのパネルメンバーとして招待されました。この来日の機会にスウェーデン大使館で教授による講義を開催し、そこに参加いただいた西荻窪のアンダンテの金子晴恵代表が日本で最初のコグメドと弊社からのライセンス提供によるトレーニング提供者となっていただきました。ニューヨークでトレーニングを提供されておられるハロウェルセンターというクリニックを実際に視察いただいた後の導入ご判断でした。その後、星槎学園、東京共育学園、聖心インターナショナルスクール、国際高等学院などで学校での提供、みくりキッズくりにっく、すみれクリニックなど小児科クリニックにての提供が始まりました。
ベンチャー企業であったコグメドは2010年に英語圏で最大級の出版社ピアソンに買収されました。ピアソンはペンギンブック、エコノミスト、ファイナンシャルタイムスなどが傘下にありました。教育部門にはさらにアセスメント部門があり、WISC-Vなども提供しています。WISCのアセスメントと、これに基づくワーキングメモリトレーニングの提案の組み合わせを考えたのかもしれません。コグメドは買収前にすでに6大陸、30カ国、10万人以上のユーザの実績がありました。2018年にピアソンからクリングバーグ教授にコグメドの経営が返還され、クリングバーグ教授のもとでコグメドが再出発することとなりました。