コグメドについて

創設

クリングバーグ教授をはじめとする、スウェーデンカロリンスカ大学の研究者によって2001年に設立された大学初ベンチャー企業です。コンピュータベースのワーキングメモリートレーニングによるADHDをもつ子どもの改善に関する研究と開発をベースに設立されました。

エビデンスベース(科学的に証明された証拠・事実に基づいた)のサービスを提供することをポリシーとしており、メッセージも論文として発表された事実と臨床データに基づいています。

ストックホルムとシカゴに本社があり、 ストックホルムに自社でクリニックを運営(2003年設立)し約1000人の臨床データを収集しました。

主要株主はカロリンスカ・デベロップメント(カロリンスカ大学発ベンチャーファンド)、Baltic基金、設立者(クリングバーグ教授ら)、Brunswick社などでした。カロリンスカ大学元学長、元ノーベル医学賞選定委員会委員長のハンス・ウィグゼル教授がコグメドの取締役でした。

2010年にコグメドは英国ピアソン社(Pearson PLC)のグループ企業(クリニカルアセスメントグループ傘下)となりました。ピアソン社クリニカルアセスメントグループはWISC-IV, WAIS-IV, KABC-IIなどの能力テストをはじめとした標準的なアセスメントの版権を所有し全世界に提供しています。ピアソン社はロンドンに本社を置く、米国・カナダ市場で2位、英国・オーストラリア・インド市場で1位の出版大手です。教育出版を主軸としながら、ペンギンブック、ファイナンシャルタイムス、英エコノミスト誌なども提供しています。

多様な人材

カロリンスカ大学は 世界でも有数の医学大学で、コグメド社の創設者らは、併設の病院の医師であると同時に研究者です。彼らはワーキングメモリートレーニングを注意に課題があ る子ども達にも面白くて集中出来るものにするために、ゲーム開発者をチームに招き入れました。世界最先端の脳科学者、臨床と研究に励む心理学者、ゲーム開 発者によるチームです。

脳科学者 − ワーキングメモリーに効果的に的を絞るノウハウ

ゲームIT開発者 − インタラクティブ経験を創造するノウハウ

心理学者 − ユーザに“打ち込ませる”ノウハウ

各国で展開

スウェーデン:全国約1100の学校で年間3500人ペースでトレーニングを提供しています。人口900万人 のスウェーデンを考えると大きな数字といえるのではないでしょうか。 (写真はストックホルムのコグメド本社。クリニックも同所で運営。) 米国: 

全米約150の臨床心理クリニックから年間約3000人の児童および成人にトレーニングを提供しています。 

日本:

2007年夏にトレーニングの提供を開始し、40人を対象に評価プロジェクトにて日本語ソフトや、日本人への効果の評価を行いました。これまでに2000人以上がトレーニングを修了しました。トレーニング完了率、トレーニング効果ともにスウェーデンや米国と同等ありはそれを上回る結果を得ています。また成人の割合が約半分と、諸外国に比較して多いのも日本の特徴です。

このほかに、世界6つの大陸、30カ国以上で提供され(イギリス、ドイツ、オランダ、スイス、スペイン、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、チェコ、イタリア、カナダ、シンガポール、韓国、香港、オーストラリアなど)、6万人以上がトレーニングを修了しました。また、海外在住の日本人の方へ日本語のトレーニングをコグメド・ジャパンから提供しています。

研究 ― 科学的な証拠をうらづけるオリジナルの研究と、さらに各国研究機関による盛んな独立的な検証、関連研究が行われています ―

コグメドはエビデンスベース(科学的に証明された事実に基づく)を会社方針としており、科学的に証明された事実のみをご案内し、科学的に証明された技術・商品のみを提供します。

カロリンスカ大学・クリングバーグ教授の研究が礎となりましたが、これを参照し検証する新たな関連研究が、先進的な米国、英国およびスウェーデンの研究機関で行われ発表されています。これらはインデペンデント(独立)研究とよばれる第三者による客観的な研究で、 これらにおいてもカロリンスカ大学におけるオリジナル研究以上のトレーニング効果が報告されています。

より詳しくは、コグメドのエビデンスおよびコグメドの研究ページご参照ください。